じゃがいもログ

脊髄性筋萎縮症(SMA)1型の息子と生活中

ミキサー食とスベラカーゼ

これまでミキサー食に何度か少しずつトライしてみましたが、嘔吐が続いたりしてなかなか定着しませんでした。嘔吐のことを先生に相談してみたところ、ミキサー食にした方が粘性が高いから逆に嘔吐が減りますよ、と目から鱗的なアドバイスをいただき、あらためてミキサー食に挑戦することにしました。

前から気になっていたこちらを購入して、まずは先達たちの知恵に頼ることにしました。

これまでは、おなかをあまりびっくりさせないようにと、ミキサー食は少しにして、あとはエネーボをあげるということをしていましたが、どうもそれが逆効果だったようです。この本にならって、ミキサー食の量を思い切って増やしてみるところから始めました。またミキサーにかける時間も全然短かったようなので、しっかり1分以上かけるようにしました。

そうすると、吐くこともほとんどなくなりました。

ある程度慣れてきて次に挑戦したのが、先ほどの書籍で紹介されていた「スベラカーゼ」です。でんぷんによる粘りけを解消しつつ、ゼリー状にするという魔法?の粉です。ミキサー食はたいていおかゆ状態にしたものをあげているのですが、そうするとご飯に含まれるでんぷんによって粘りけが出てしまい、シリンジで押すのが一苦労になるし、胃婁チューブが詰まりやすくなってしまいます。それらを解消しつつ、ゼリー状にすることによって栄養剤のような逆流を防ぐことができる、という優れモノだそうです。

最初は、粘りけを解消しつつゼリー状にするという状況がいまいちよく理解できませんでしたが、ものは試しで使ってみたところ、これがほんとに素晴らしい。

文字通りミキサー食がゼリー状になり、シリンジでの注入もぐっと楽になりました。