人工鼻 苦手克服作戦
この2週間くらいで人工鼻の苦手度が一気にヒートアップしています。加温加湿器の持ち歩きを検討していますが、やはり取り回しのしやすさで考えると人工鼻がだんぜん楽。ということで、なんとか人工鼻の苦手意識を克服できないかも並行して検討しています。
作戦その1として試したのが、死腔の極小化です。人工鼻は呼気ポートとカテーテルマウントの間にいれるので、そのまま人工鼻の容積が死腔の容積アップにつながってるみたいです。であれば死腔を最小限にしてみようということで、在宅移行の時に本人が超苦手にしていたプラスチック製のカテーテルマウントに再登場してもらいました。このカテーテルマウントはジャバラ部分を伸ばしたり縮めたりできるので、下の写真のように一番縮めた状態(つまり死腔が一番小さくなる状態)にして、人工鼻を試してみました。これだと、普段使ってるシリコン製のカテーテルマウントの時よりも死腔が小さくなるはず。
使い始めると、すぐにサチレーションが下がりはじめ、あっと言う間にSpO2モニターのアラームが鳴り始めました。やはりダメなものはダメか・・・。
続いて作戦2です。呼吸器と呼気ポートの間の回路を短くしてみました。普段付けっぱなしのウォータートラップと、加湿器とウォータートラップとの間をつなぐ回路を外して、回路全体の長さを2/3にして人工鼻をつけてみました。
こちらもやっぱりダメでした。先ほどよりはマシでしたが、やっぱりサチレーションが下がってしまいます。
あとは人工鼻の種類を変えてもらうくらいしかないかなぁ。でも一患者の都合で病院全体の仕入商品を変えるとかできないだろうし、はてさてどうしたものか。